2019年6月26日(水)

日東メディック、点眼薬を増産 本社工場に2ライン新設

2011/11/25付
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後発医薬品で点眼薬の生産を得意とする日東メディック(富山市、中井龍社長)は、点眼薬と眼軟こう薬の生産設備を増強する。2013年をメドに、本社工場に2ラインを増設し、同年中に本格稼働させる計画。設備投資額は10億円の見込み。ライン増設により年間生産量は4%程度増える。点眼薬でも後発医薬品への移行が進んでおり、今後も需要拡大が見込めると判断した。

日東メディックが生産ラインを増設する第3製剤棟(富山市)

新ラインで生産するのは炎症系疾患の治療に使うステロイド系の点眼薬と眼軟こう薬。大手製薬会社などの委託を受けて生産する受託生産のほか、自社ブランド向けにも生産する。

ステロイド系の点眼薬は一般的には花粉症向けに使うことが多い。結膜炎や角膜炎による目の炎症を抑えるためにも使われる。点眼薬は内服薬に比べ直接作用し、即効性が高いのが特徴だ。

同社では08年に3階建ての本社工場第3製剤棟を完成。1~2階部分では既に点眼薬などの生産をしている。新ラインはまだ生産設備を導入していない3階部分への設置を想定しており、ステロイド系医薬品向けに専用の空調などを整備中だ。

12年中には第3製剤棟3階で花粉症向けの点鼻薬の受託生産を始める計画。今回増設を打ち出した点眼薬と眼軟こう薬の新しい2つの生産ラインが稼働すれば、第3製剤棟のスペースがすべて埋まることになる。

同社は現在、米国やイタリアの製薬会社からの点眼薬を軸とした医薬品の販売権や製造権の取得を目指し、複数社と交渉を進めている。点眼薬に注力しながら規模の拡大を狙う戦略だ。10月の富山県薬業連合会による薬業交流イタリア訪問団にも中井社長が参加、現地企業を視察し提携などを模索している。

日東メディックは東亜薬品の子会社で94年に設立。後発医薬品を中心に生産し、受託生産と自社ブランドがそれぞれ50%程度。従業員数は400人で11年5月期の売上高は127億円。現在の生産量は年8000万~9000万本。新ラインの本格稼働などを通じ、2~3年内には年間生産1億本を目標としている。

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