若者の車利用で休日1000円 宇高航路、年末年始に実験

2010/11/25付
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高松港(高松市)と宇野港(岡山県玉野市)とを結ぶ宇高航路の活性化を目指す宇野高松航路活性化再生協議会の第3回会合が24日、高松市内で開かれ、同航路の利用促進に向けた社会実験を実施することを決めた。18~24歳の若者を対象に乗用車の利用料金を休日1000円に値下げする。若者に航路を知ってもらい、フェリー利用を促す。

同協議会は関係自治体やフェリーを運航する事業者などで構成し、高速道路値下げで利用者が減少し、厳しい経営状況が続く宇高航路の活性化策を議論している。

協議会では、利用者や未利用者への実態調査の結果を報告。高松市や玉野市周辺の市民へのアンケート調査では、24歳以下の若者で「宇高航路を知らない」との回答が6割を超えた。

この調査結果を受け、若者らフェリーを使ったことがない人の新規利用が必要として休日割引の社会実験をする。

四国フェリー(高松市)と国道フェリー(同)の2社が12月18日から1月10日にかけて実施。18~24歳が運転する普通車、軽自動車を対象に高速道路料金が上限1000円の休日に限って、料金を1000円とする。現在の休日料金は1980~2480円。

さらにほかの利用促進策として、フェリー利用者にポイントを付与する交通エコポイント制度の導入や観光ボランティアの乗船案なども提案された。実施については今後議論する。

協議会では持続的な航路維持に向け、フェリー会社の航路収支の試算を事務局が示した。

現在2社が別に運営しているフェリーターミナルを統合した場合や2社を統合した場合の航路収支を試算した。

現状2社2ターミナルのままでは計4億8500万円の航路収支の赤字だが、旅客運賃を390円から600円に改定すると赤字額は4億3600万円となり、さらに2社が統合した場合には1億500万円程度に削減できるとした。

次回会合は1月に開催する予定で、社会実験を踏まえて航路の活性化策や航路を維持する方策などをまとめた地域公共交通総合計画の案を議論する。

ただ議論の前提となる高速道路料金のあり方が不透明な状況で、協議会事務局を務める高松市の担当者は「高速料金の状況などを注視しつつ、今後の計画案を検討していきたい」としている。

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