近代建築、生きた美術館に 大阪市が第1弾28件選出
大阪市は近代以降に建てられ、今も生き生きと都市の魅力を伝える建築物を「生きた建築ミュージアム」として発信する事業を始めた。第1弾として、船場の町家や千日前の喫茶店など28件を発表した。11月下旬に見学会を開く予定で、通常公開していないビルについても特別公開を所有者らに打診している。
事業は大阪都市魅力創造戦略の一環で、御堂筋周辺をひとつのミュージアムと捉えている。ある時代の歴史・文化、市民の暮らしと、その魅力を今に伝えていることを条件に、大阪府立大学の橋爪紳也教授ら学識者らが選び出した。
戦前の建物は土佐堀川沿いの三井住友銀行大阪本店ビル(旧住友ビルディング)、船場では珍しい3階建ての町家、北野家住宅などを選んだ。戦後の建物は千日前で昭和のモダンなデザインを伝える純喫茶アメリカン、日本初の都市型の高層住宅、西長堀アパートなどがある。