「鳥取デザイン」提案 シセイ堂、地元企業支援

2012/3/22付
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広告制作などを手掛けるシセイ堂デザイン(鳥取市、植木誠社長)は、著名なデザイナーで構成する団体を組織し、デザイン面で地元企業の商品開発を支援する。鳥取にちなんだ土産物などのデザインを提案、商品化する企業を募集する。こうした地元企業の多くは経営規模が小さく「売れるデザイン」に取り組む余力がないのが実情。「とっとりブランド」として今後5年で100品目を商品化して10億円規模の市場を創出、地域活性化につなげる。

デザイナー団体「とっとりブランド戦略会議」は、植木社長の呼び掛けで昨年夏に発足。海外で多数のデザイン賞受賞歴があるグラフィックデザイナー、U.G.サトー氏や、カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)の武者広平理事長ら、著名デザイナーを含めた県内外の30人で構成する。

「とっとりブランド」の商品展開として、土産物をターゲットにした「砂丘プロダクト」と、健康をテーマにした鳥取の「食」に関する商品を開発する「砂丘ハーブシリーズ」などを提案。「プロダクト」の第1弾として、サトー氏が全国的に知名度の高い鳥取砂丘をイメージした「砂山プロジェクト」の基本デザインを作成した。

商品への応用例としては、キャンドルやライトなどの生活雑貨のほか、鳥取東部の名産品「とうふちくわ」などの食品も含めた47種類を想定。今後、第2弾として神話「因幡の白兎」や伝統芸能「因幡の麒麟(きりん)獅子」などをテーマにした基本デザインを追加していく。

「ハーブシリーズ」では、健康に良いイメージで栽培しやすい赤ジソに着目。「紫蘇鳥(しそちょう)」の名称でレシピを含めて清涼飲料水を開発した。

こうした商品群については既に試作品を開発。「百社百品アクション」として、鳥取市のシセイ堂デザイン本社内に紹介コーナーを4月に開設し、商品化に取り組む地元企業を募る。企業側から要望があれば、デザインに反映させる。デザイン使用料は100万円以下とし、成功報酬と組み合わせる。

植木社長は「小規模な業者に参加してもらえるように、使用料を極力抑える。社内に弁理士らのチームも設置しており、意匠や商標の登録など知的財産の保護も含めて支援する」と説明。「鳥取でうまく行けば他の地域にも広げていきたい」と話す。

「百社百品」による新商品は、初年度の2012年度に15品目を想定。5年後をめどに100品目まで増やし、10億円規模の市場創出を目指す。

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