2019年1月24日(木)

JR四国、29駅を無人化 経費削減で19年ぶり

2010/6/22付
保存
共有
印刷
その他

四国旅客鉄道(JR四国)は21日、9月から10月にかけて新たに29駅を無人化すると発表した。昨年3月から始まった高速道路の値下げで収益が悪化しているためで、経費削減を加速する。無人駅を増やすのは19年ぶりで、総駅数(257駅)に占める無人駅の比率は80%となる。無人駅では定期券や新幹線の切符購入ができなくなるなど、利用者への影響も出る。

高速道路との競合激化で鉄道運輸収入が大きく落ち込んでいるJR四国では採算性の確保が喫緊の課題。今回は契約社員のみで窓口対応をしており、1日当たりの利用者から得られる収入が10万円未満か、もしくはそれに近い駅を無人化の対象とした。

今回の29駅の無人化が完了する10月1日以降は206駅が無人となり、無人駅比率は足もとの69%から80%に増える。JR四国では年間5000万円の経費削減になるとしている。

対象には香川県の讃岐津田駅や徳島県の大歩危駅、高知県の土佐久礼駅など特急が停車する駅も含まれる。利用者はこれまで通り在来線の切符は券売機で購入できるが、無人になると定期券や新幹線は近くの有人駅まで行かないと買えなくなる。JR四国はこうした施策についてすでに市町村などに説明をしたとしている。

対象となった駅ごとの収益や利用人数を見ると、2008年度の1日平均ベースで最も利用者数が多かったのは愛媛県の三津浜駅(585人)で少なかったのは高知県の江川崎駅(27人)。利用金額で最も多かったのは徳島県の阿波山川駅(12万1725円)で少なかったのは高知県の豊永駅(9397円)だったとしている。

JR四国が最後に無人化したのは91年。残る有人駅51駅のうち、契約社員だけで運営している駅は23あり、「高速道路の無料化実験の影響など、今後の収益動向によっては追加で無人化することも検討しなくてはならなくなる」(吉良次雄常務)。

JR各社で昨年3月の高速料金引き下げ以降で無人駅を増やしたのは九州旅客鉄道(JR九州)の2駅のみ。ただしJR九州では新駅設立などにともなう措置としており、収益悪化を背景とした無人化はJR四国が初めてになるという。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報