広島市立大、中小企業と連携し商品開発
広島市立大学は、広島の中小企業と連携して商品開発や事業モデルの検討などを実施する「地域企業リノベーションプロジェクト」を始めた。マーケティング調査などを通じて顧客のニーズを分析するほか、学生の発想力を生かした商品開発を展開する計画。参加企業同士の連携も探る。
同プロジェクトは同大学の金泰旭准教授のゼミナールが実施する。協力企業は酒造会社の賀茂泉酒造(広島県東広島市)、飲食業の西村(広島市)、穀粉製造の上万糧食製粉所(同)、菓子製造のやまだ屋(広島県廿日市市)の4社。
広島市立大は広島を訪れる観光客などを対象とした調査を実施・分析し、マーケティングデータを企業に提供する。また、企業が抱える課題を探り、新商品開発や事業モデルを提案する。
協力企業の1社、やまだ屋の中村靖富満社長は「分析したデータや学生の発想力を生かして新しい商品や事業の展開につなげていきたい」と話している。