2019年8月19日(月)

スズニット、医療・介護用ニット製品 がん患者向け帽子など

2011/6/18付
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ニット製造のスズニット(富山県南砺市、安田晋社長)は、医療・介護向け事業を始める。脱毛に悩むがん患者向けのニット帽や、消臭効果の高い肌着など独自ブランド品を約20種類開発。カタログ通販やインターネットを通じ2012年にも売り出す。主力のOEM(相手先ブランドによる生産)事業は競争が激しく、医療・介護分野を新たな収益の柱を育てる。

抗がん剤の副作用による脱毛に苦しむがん患者向けのニット帽は縫い目が無く、一般的なニット製品より編み目が細かい。肩や脇部のゴワゴワ感が無く、軽くて伸縮性が高い。カニなど甲殻類から採れるキチン・キトサンを繊維として使用。抗菌・消臭効果もある。

抗がん剤治療を受ける患者は長時間ニット帽をかぶっていることが多い。髪の毛が抜けても枕やベッドに散乱しにくいからだが、肌触りを気にする患者も少なくない。

介護分野向けに、帽子やタイツ、肌着などを提案する。消臭効果を高め、汗の臭いを抑えられる。12年8月期には加齢臭を防ぐ製品づくりを目指す。

独自ブランドは「ホールガーメント」と呼ばれる技術を採用する。編み機に糸を付けてソフトに3次元のデザインを入力すると、各パーツが一体となった製品ができあがる。従来品は型紙を作り、それをもとに作成した袖などのパーツを縫い合わせて仕上げてきた。

一般向けの衣料品は中国企業などとの価格競争が激しく、需要も低迷している。

一方で、医療・介護分野は高齢化の進展で市場の拡大が見込めるほか、比較的高い価格でも機能が良ければ受け入れられるとみている。

同社は1980年2月設立。ニット製品の企画から編み立て、裁断、仕上げと少なくとも10ある製造工程のすべてを一貫して手掛けている。

13年8月期の売上高は、11年8月期見通しに比べ14%増の2億1600万円を目指す。

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