2019年2月22日(金)

三崎漁協が債務超過、累積赤字9億円 愛媛県が調査へ

2011/4/16付
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三崎漁業協同組合(愛媛県伊方町、清水悦夫組合長)は15日、2010年度決算で累積赤字額が9億6000万円となる見通しとなり、債務超過に陥ったことを明らかにした。債務超過額は5億円以上とみられる。同漁協は「岬(はな)アジ」「岬サバ」のブランド魚で知られるが、漁獲量が大幅に減少し、組合員などへの貸付金や販売未収金なども焦げ付いた。

監督権限をもつ愛媛県は週明けにも水産業協同組合法に基づき、同漁協に経営実態を解明するための検査に入る。

同漁協は14日に伊方町で、組合員を対象に漁民集会を開催し、経営悪化を報告。其田稔組合長が陳謝した上で辞任を表明し、清水氏が同日付で後任組合長に就任した。

09年度決算では10年3月末時点の累積赤字を1億2000万円としていた。しかし、今年8月に同漁協の貯金事業を愛媛県信用漁業協同組合連合会(県信漁連)に譲渡することが決まり、県信漁連が今月、同漁協の経営内容を調べたところ、組合員に販売した燃料代などの未収金や貸付金の引き当て不足などが多額に上ることが表面化した。

同漁協は正組合員197人、準組合員503人。アジ、サバのほか、サザエやアワビなどでピーク時の1996年度は14億3800万円あった水揚げ高が最近は不漁が続いて10年度は4億4200万円まで落ち込んだ。

今後は漁協内に県漁政課や県信漁連も加わった改善計画委員会を立ち上げ、再建策を早急にまとめる考え。

14人いる職員の削減や県内に2店舗ある直営料理店「三崎漁師物語り」の閉鎖、他の漁協との合併なども視野に入れているという。

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