四国4県の観光地、ドラマ追い風で集客好調 09年度

2010/7/15 6:35
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四国4県の観光地が好調な集客を続けている。四国運輸局によると、2009年度に主要観光施設を訪れた人の数は前年度比8.6%増えた。高速道路の週末値下げや四国が舞台のNHKドラマブームが追い風となっており、今春以降も客足は衰えない。今月19日には香川県で「瀬戸内国際芸術祭2010」が開幕するなど、夏休み以降も大型イベントの効果が期待されている。

運輸局がまとめた観光地入り込み客数は4県で各15カ所、計60カ所の主要観光地を対象に毎年実施。1人が複数の施設を訪れた場合はその合計を数える。09年度は約1637万人(一部車両数含む)で、統計が現行方式となった03年以降で最高となった。

昨年春に高速道路料金が週末上限1000円に引き下げられたことや、NHKの大型ドラマ「坂の上の雲」や「龍馬伝」が放送された影響で、08年度に落ち込んだ観光客数が急回復した。

高知市の「高知県立坂本龍馬記念館」(高知市)は83.5%増の約24万7000人と過去最高の入場者を記録。今年4~6月の来場者数は前年同期の3倍強に達した。「関西、中国、九州方面などのバスツアー客が目立つ」(森健志郎館長)。

愛媛県では「坂の上の雲ミュージアム」(松山市)の入場者数が09年度に75.7%増の20万146人と過去最高を記録。28.8%増の約12万人に伸びた「子規記念博物館」(同)では「(ドラマの効果などで)従来のファン層だけでなく。若い人たちにもすそ野が大きく広がった」(同博物館事務所の中川耕児主査)という。

徳島県では渦潮が見られる道の駅「渦の道」(鳴門市)や鳴戸公園駐車場(同)が、香川ではテーマパーク「ニューレオマワールド」(香川県丸亀市)や「屋島ドライブウェイ」(高松市)が人気だ。

夏休み以降も、多くの観光客が四国各県を訪れる見通し。

香川県では19日から10月31日まで開かれる「瀬戸内国際芸術祭」に期待が集まる。瀬戸内海の7つの島で国内外の作家の作品展示や関連イベントを企画。入場券はすでに2万枚が売れ、期間中の目標である6万枚は達成できる見通し。日銀高松支店は経済波及効果を50億円程度と試算している。

9月11日からは、高知のよさこい祭りを題材にした映画「君が踊る、夏」が全国公開される。若者に人気の溝端淳平さんらが出演。昨年行われた高知ロケでは桂浜や仁淀川にかかる沈下橋など高知の風景などが切り取られ、高知の魅力を全国にPR。観光客増加への期待も高まる。

ただ松山市では、今週初めの豪雨による土砂崩れで、夏目漱石ゆかりの建物を復元した「愚陀仏庵」が全壊。隣接する久松伯爵の別邸、萬翠荘が当面休館となり、今後の集客への影響が懸念される。

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