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高強度の発泡スチロール、広島の高速道の路盤に採用

米化学大手のダウ・ケミカル子会社、ダウ化工(東京・品川)は土木用発泡スチロール事業で、広島高速道路公社や広島市などが整備を進める広島高速3号線(広島南道路)の一部区間の路盤に使う製品を受注した。受注額は12億円で、同社としては過去最大規模。発泡スチロールは岡山県笠岡市の工場で生産しており、高い強度が求められる高速道路での導入を通じて、国内各地への拡販に弾みをつける。

現在建設中の広島南道路は、広島県海田町から同廿日市市の湾岸部を通る全長23.3キロメートルの高速道路。全線が開通すると、走行時間は国道2号などを利用した場合に比べて半分以下の約18分に短縮される予定。

ダウ化工は、その中間付近となる広島市西区の観音地区の工事で使う発泡スチロールを受注。対象は幅約20メートル・長さ約300メートルの区間で、一般道と合流する地点に位置するため、路盤はより高い強度が求められる。1立方メートルの発泡スチロールを積み上げる工法で、計5万6000立方メートルを使用。2013年中の完成を目指す。

土木用の発泡スチロールは発泡ポリスチレンと呼ばれ、樹脂内に炭酸ガスなどの発泡剤を閉じ込めた材料を使用。大部分が空間のため、軽くて衝撃に強く断熱性や耐水性に優れている。土と同様の強度を保ち、重量は土の約100分の1。工期も3割程度に短縮でき、人件費などの削減につながるという。

路盤の強化に発泡スチロールを利用する工法は、積水化成品工業や三菱ガス化学系のJSPなども手掛けており、競争が激しくなっている。

ダウ化工の土木用発泡スチロール事業の年間売上高は15億円程度。今回の広島南道路向けの受注額は、1年分の売り上げに匹敵する規模で、笠岡工場(岡山県笠岡市)での発泡スチロールの生産拡大に寄与する見通し。高速道路への導入実績をてこに、東日本大震災の被災地などへの同社製品の普及を狙う。

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