ナカシマプロペラ、鋳造工場を新設・集約化 コスト削減

2012/2/14付
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船舶用プロペラ大手のナカシマプロペラ(岡山市、中島基善社長)は今春、玉島工場(岡山県倉敷市)を増設し、鋳造工場のスペースを現在の約1.6倍に拡張する。本社工場(岡山市)で生産する中小型プロペラの鋳造を段階的に移管・集約し、生産コストの削減につなげる。国内造船市場が低迷する中、価格競争力を高めて、中国など新興国の競合メーカーに対抗する。

大型のプロペラを生産する玉島工場(岡山県倉敷市)

玉島工場の敷地内に鉄骨平屋建ての鋳造工場を新設する。建築面積は約3400平方メートル。同じ敷地内の既存の鋳造工場棟(建築面積約5500平方メートル)に併設する。既に昨年12月に着工、今年4月の完成を目指す。投資額は数億円規模になる見込み。

同社は本社工場で直径6メートル未満のプロペラを生産しており、直径6メートル以上のプロペラを生産する玉島工場と製造品目をすみ分けている。新棟の完成後、鋳造工程は中長期的に玉島工場に集約する方針。切断加工や表面加工などの工程は本社工場で今後も行う。

鋳造工程は大型の電気炉を使うことから「製造工程のうち(電気代などで)一番コストがかかる部分」(中島社長)。設備や人員の集約により、生産コストの圧縮を進めるとともに、鋳造技術の継承をしやすくする狙い。

船舶用プロペラは中国など新興国の競合メーカーの追い上げが激しい。近年、国内造船会社向けの需要が伸び悩み、同社の海外売上高比率は2012年11月期には約6割に達する見通し。「円高の影響もあり、コスト競争力を高めないとアジアの競合他社に対抗できない」(同)状況だけに、生産の合理化が急務となっている。

ナカシマプロペラは船舶用プロペラの最大手。国内市場で約7割のシェアを持つ。10年11月期の売上高は211億円。11年11月期は減収になったもようだ。

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