学校法人の京都YMCA学園(京都市)は京都府舞鶴市に介護・福祉分野の人材を育てる専門学校を設ける。京都府北部では初となる同分野の専門学校で、自治体と連携して人材づくりを進める。2015年4月の開校を目指す。府北部は高齢化が著しく、介護人材の育成は急務と判断した。
「舞鶴YMCA国際福祉専門学校」(仮称)は3種類のコースを用意する。介護福祉士のコースは2年制で、定員は1学年40人。社会福祉士は2年弱の通信制にする。ホテルや旅行業界への就職を目指す観光コースも別途設ける。来夏に募集を始める。
教室は舞鶴市勤労者福祉センターの一部フロアに設ける。建物が老朽化しているため、市は耐震工事などを実施して同学園に貸し出す。現在入居している公民館などは移転を検討するという。
府北部は京都市など南部と比べて若者が少なく、高齢化が進んでいる。介護や福祉の担い手が不足していたため、舞鶴市が養成施設の誘致を進めていた。学生の定住を促して、地域の活性化にもつなげる考えだ。