宝HD、バイオ医薬強化 細胞製造など

2014/5/9付
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宝ホールディングス(HD)は傘下のタカラバイオが手掛けるバイオ医薬品の開発支援や遺伝子医療を強化する。酒離れや原材料の高騰などで主力の国内酒造事業は採算が悪化。成長分野であるバイオ事業を強化して、HD全体の収益力を高めていく。

タカラバイオと同時に8日発表した2017年3月期までの中期経営計画に盛り込んだ。

タカラバイオは昨年実施した公募増資で調達した約110億円のうち、約80億円を事業強化の投資に充てる。今年10月に滋賀県草津市で「遺伝子・細胞プロセッシングセンター」を本格稼働。遺伝子を細胞に運ぶ「ベクター」を生産し、製薬企業や研究機関などが臨床試験で使う細胞の製造受託も始める。分散していた研究施設を集約した新拠点を同市で来年度稼働させるほか、動物実験施設も新設する。

開発中のがん治療薬「HF10」は今年度中に米国で少数の患者を対象にしたフェーズ2の治験を始め、19年3月期までの商業化を目指す。日本でも健常者を対象に安全性を調べるフェーズ1を今年度にも実施する。赤字が続いている医食品事業では主力のキノコ生産で収益性の高いホンシメジへの生産に注力し、16年3月期までの黒字転換を目指す。

タカラバイオは中計最終年度に売上高で280億円、純利益は15億5千万円を目標にする。

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