2019年1月23日(水)

金沢・富山の市街地再開発が再始動 新幹線開業にらむ

2011/9/9付
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2008年のリーマン・ショックから約3年が経過し、金沢市と富山市の中心市街地で停滞していた再開発が動き出した。リゾートトラストは凍結していた金沢市のホテル建設に着手する。富山市でも百貨店の跡地開発などの計画が相次ぎ固まった。14年度末の北陸新幹線の金沢開業を控え、観光やビジネス需要に期待するインフラ投資が再び勢いづく可能性がある。

●金沢市

リゾートトラストは13年夏をめどに金沢市の繁華街、香林坊に都市型ホテル「トラスティ金沢(仮称)」をオープンする。08年2月に旧農林中金金沢支店の土地建物を取得したものの、リーマン・ショックで着工を延期していた。9月下旬に建物の解体工事にかかる。新築するホテル建物は地上13階、地下1階で、約200の客室を備える計画。工費は数十億円規模とみられる。

一般のビジネスホテルに比べて内装デザインなどで高級感を演出する。同社は「金沢では観光客のほか、ちょっと背伸びしたいビジネス客のニーズがある」(広報部)とみている。

金沢市によると、同市内の大型ホテルの建築確認申請は景気が回復基調にあった08年までの4年間で6件あったが、09年と10年はゼロだった。トラスティ金沢は3年ぶりの案件となる。

香林坊では3月、北国新聞社(金沢市)がオフィスやカルチャー教室などの複合ビル「香林坊ラモーダ」を開業した。同ビルの1階に10日、人気セレクトショップの「ビームス」と「ジャーナルスタンダード」が同時オープンするなど商業集積が進んでいる。

●富山市

富山市は繁華街の総曲輪(そうがわ)で、敷地面積約5660平方メートルの再開発事業を近く都市計画決定する。シネマコンプレックス(複合映画館)、ホテルを核にして居住施設も併設する計画で、同市は9月補正予算案に7480万円の補助金を計上し、基本設計に着手。北陸新幹線が開業する14年度末にオープンさせる。

大和富山店が07年に複合商業施設「総曲輪フェリオ」に移転したことで空いた旧同店跡地に建てる再開発ビルの施設概要も固まった。ガラス美術館、図書館、富山第一銀行の本店機能が入居する地上9階、延べ床面積2万6500平方メートルのビルで、約178億円の総事業費のうち、58億円を国と県、市が補助金として支出する。

総曲輪周辺では2カ所で12年に再開発マンションが完成し、富山市の都市政策である都心居住の「コンパクトシティ」構想が進行。06年に閉鎖された旧西武富山店の跡地もここにきてマンションと商業施設の複合ビルを建設する構想が浮上しており、同市は路面電車の電停の新設など周辺の交通網整備を検討、動向を見守っている。

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