2019年1月19日(土)

イマージュHD、非上場化へ MBO計画

2011/1/8付
保存
共有
印刷
その他

通信販売中堅のイマージュホールディングスは7日、非上場化を目指してMBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。経営の自由度を高め、戦略分野への積極投資などの意思決定を迅速化する狙いがある。ただ、通販業界を巡る経営環境はなお厳しく、企業再建が進むかどうかには課題も多い。

7日に高松市で会見した明賀正一社長は「足元の利益を確保するためにカタログ部門の縮小や新規投資の抑制を進めているが、これらの取り組みで利益を出すのは限界に達している」と説明した。

同社では新規参入の化粧品関連事業が好調だが、現状では業績低迷のため顧客獲得に向けた投資は控えている。成長分野に思い切った投資をしたり、通販事業の再構築を進めるためには、非上場化により経営に専念できる環境づくりが必要と判断した。

同社は1973年に創業し、78年からカタログ通販事業に参入した。婦人向け衣料を中心に業容を拡大し、93年に大阪証券取引所、03年に東京証券取引所に上場した。

ただ04年に進出した店舗販売事業が振るわず、05年2月期には最終赤字に転落。新興のインターネット通販やユニクロなどに代表されるファストファッションの台頭も重なり、5期連続で最終赤字が続いた。

不祥事も痛手となった。09年には創業者で当時社長だった南保正義氏がインサイダー取引の罪で在宅起訴され、有罪判決を受けた。

今回、創業者一族は保有する全株式(発行済み株式の約44%)を、TOB(株式公開買い付け)を実施する投資会社に売却することで合意。イマージュは株主構成を安定させて経営の意思決定を円滑にする狙い。

上場廃止後は現経営陣は続投する考え。本社所在地について「変更は考えていない」(明賀社長)としている。

香川県は戦後の通販業界をリードしたセシールの創業の地でもあり、「通販王国」として知られた。だが、セシールも09年にフジ・メディア・ホールディングス傘下に入り、上場を廃止。イマージュのMBO実施により、香川に拠点を置く上場通販会社はなくなる。流通業界の競争が激しくなる中、販売単価の下落を食い止める付加価値の創造が今後の課題となる。

イマージュホールディングスが同日発表した2010年3~11月期連結決算は、純利益が前年同期比45%減の3億8900万円となった。10月まで続いた猛暑により、秋冬物の衣料品の販売が出遅れた。売上高は24%減の109億5500万円だった。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報