アイ・オー、家庭向けネット機器を強化 スマホ普及で

2012/2/7付
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アイ・オー・データ機器は、デジタル機器同士を無線通信でつなぐ「ホームネットワーク」の商品販売を強化する。今夏に無線LANルーターの新機種を投入し、幅広い種類のタブレット端末がテレビ番組を受信できるようにする。外出先からスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を使って写真や動画などのデータをやり取りできるハードディスク駆動装置(HDD)の販売にも力を入れる。近年急速に普及しているスマホやタブレット端末を活用する分野で新たな需要を開拓する。

同社はこのほど、無線LANルーターの新機種「WN-AG450DGR」を発売。地上デジタル放送チューナーと接続し、米アップルのタブレット端末「iPad」にテレビ番組をリアルタイムで送信する業界初の製品。iPadにチャンネル切り替え操作などの専用アプリをダウンロードし、無線LANで通信できる場所で、携帯テレビとして利用できる。

大手家電メーカーの携帯テレビは、iPadとほぼ同等の10インチの画面の機種で実勢価格は約3万円。パソコン(PC)にインターネットを接続する目的で無線LANルーターを導入した場合、iPadを携帯テレビにするための追加投資は1万600円のチューナーで済むという。

同社は夏までに、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したタブレット端末に地デジ放送を送信する無線LANルーターを開発。各種タブレット端末に幅広く対応できるようにする。無線LANルーターなど「周辺機器」の2012年6月期の売上高目標は前期比25%増の110億円。

一方、これまで主にテレビ番組の録画用として売れていたHDDは、スマホとの間で、写真や動画、音楽などのデータをやり取りできるネットワーク機能を持つ機種を中心に拡販する。昨夏発売の新機種の出荷は現在月3千~5千台ペースだが「中期的には5割増まで伸ばしたい」(細野昭雄社長)という。

同社HDDユーザーへのアンケート調査では、すでに回答者の3~4割がスマホとの連携機能を使用している。近年、各種データを直接ネット上に保存する「クラウド」サービスが普及してきたが、細野昭雄社長は「データ容量を考えれば、自宅のHDDに保存する方が費用を抑えられる」と強調する。

テレビ放送が地上デジタル方式に移行した昨年7月以降、デジタルテレビの販売が落ち込み、アイ・オーの外付けHDDの出荷も減少している。ホームネットワーク向け商品の強化により、スマホやタブレット端末の周辺市場の開拓を急ぐ。

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