2019年9月19日(木)

加工用に竹の粉・繊維生産 阿南高専発VBが発足

2010/10/6付
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阿南工業高等専門学校(徳島県阿南市)教授や同市の企業経営者らは5日、竹を粉末や繊維に加工し、様々な新製品開発に結びつけるベンチャー企業を設立したと発表した。未利用のまま放置された竹を活用し地域を活性化する同高専と地元企業の共同プロジェクトを事業化した。まず、竹を粉末などに加工する機械と、加工した粉末などを販売する。

高専発のベンチャー企業は四国で初めてという。社名は「バンブーケミカル研究所」。鶴羽正幸・同高専特命教授や藤崎稔・藤崎電機(阿南市)社長ら5人が出資した。資本金は400万円、本社は同高専インキュベーターセンターに置く。鶴羽教授が社長に就任した。

プロジェクトは、未利用竹林を伐採し、省力化機械で粉末や繊維に加工。これを原料にしてバイオ燃料やセルロース樹脂、不織布、抗菌剤などを生産する。竹からは健康食品として注目されるオリゴ糖を抽出できるほか、抗菌作用も確認されている。

竹の生産農家から最終製品メーカーまで幅広い経済波及効果が期待できるとしている。

バンブーケミカル研究所は、竹の伐採と、伐採された竹を最終製品の原料になる微粒粉末や繊維に加工する事業を主に手掛ける。

独自開発した、竹を自動的に加工する省力化機械は、木材などにも幅広く利用できるとして、燃料に木質バイオマスを利用している企業や自治体に販売する。

また、今年中に竹の伐採装置も開発する方針。これは走行用ベルト付きの運搬機に載せて現場に運べば、一人で簡単に伐採できるもので、竹農家の負担を軽減する。竹を使ったプロジェクトを採算ベースに乗せるには、伐採・搬出・加工の段階のコスト削減が不可欠だという。

このほか、粉末などから最終製品を作る技術や成分分析も進める。

阿南市はタケノコの産地として知られるが、中国産などに押され生産が急減。これに伴い、未利用竹林が急増している。竹は生命力が旺盛で、放置された竹が周辺の森林を浸食し、問題となっている。

鶴羽教授は「竹の需要を掘り起こし、地域活性化につなげたい」と話している。2013年には売上高1000万円、単年度黒字化を目指す。

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