増田徳兵衛商店、ワイン風日本酒を海外市場投入
「月の桂」で知られる老舗酒造の増田徳兵衛商店(京都市、増田徳兵衛社長)は酸度を大幅に高めたワイン風の日本酒の新製品を投入する。ビールに近い発酵の方法を日本酒に応用し、すっきりとした味わいに仕上げた。初めてとなる海外向け製品と位置付け、米国など海外市場に売り込みをかける。
新製品の名称は「稼ぎ頭」。甘めにしてワインのような味わいを実現した。米は山田錦を使い、アルコール度数は8度と抑え気味。食前酒としての利用も見込んでいる。これまで日本酒を愛飲している消費者に加え、日本酒が苦手な消費者や女性層も取り込む狙いだ。
1本720ミリリットル入りで、日本円で2300円程度で販売する。初年度は3万本を生産する計画。次年度以降の増産も検討している。まずは、海外の高級飲食店を始め、国内外のホテルなどに販売する。既に引き合いが相次いでいるという。