2019年8月25日(日)

芝政ワールド、再生機構支援で再建へ 不良債務を切り離し

2011/3/4付
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福井県坂井市で大型観光施設「芝政ワールド」を運営する芝政観光開発(同市、前川政人社長)が企業再生支援機構の支援を受け、経営再建に取り組むことになった。「会社分割」方式で不良債務を切り離し、事業と直接関係のない資産を売却するなど大幅なリストラを実施。団体客の誘致などを強化し、3年後をメドに事業再生をめざす。福井銀行は123億円超の債権を放棄する見通し。

5月1日をメドに芝政観光開発が全額出資の新会社を設立して事業を移し、同機構が新会社の全株を譲り受ける。資本金は1000万円。同機構は1億6500万円を新たに融資する。福井銀行も同額を融資する。新会社には同機構が3人、福井銀が1人を役員として送り込む方針。

芝政観光開発には不良債務124億7000万円を残す。同社の前川忠男会長らが保有する美術品などの資産売却を進め、最終的には休眠子会社とともに清算する。

これに伴い、福井銀は実質的に123億2700万円程度の債権を放棄するが、すでに引当済みで業績への影響はない見通し。福井市内で3日、記者会見した伊東忠昭頭取は、法的整理を選ばなかった理由として「どんな形での再生となるか分からず、破綻処理は避けたかった」と述べた。

過大投資となり経営行き詰まりの原因となった、ジェットコースターなどを含む遊戯施設「カリビアン」は設備の更新コストが収益に見合わないとして、次の更新時期である2014年春まで操業したうえで閉鎖する。

新会社は今後、来場者数の増加をめざし、団体客の誘致に力を入れる。7~8月に限定していたプールの営業期間も9月まで延長する。これまでほとんどなかった地元との連携も模索する。施設への来場者に芦原温泉など周辺の観光地への訪問を勧め、滞在型観光につなげる。

芝政観光開発は1973年の設立。77年からテーマパーク事業を手がけ、ピークだった91年には102万人が来場したが、10年は35万人まで減少した。92年4月期には売上高が40億円を超えていたが、10年4月期は売上高12億円超にとどまり、4498万円の営業赤字を計上した。

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