北陸3県、電機景況感プラスに 日銀3月短観

2010/4/2付
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日銀金沢支店が1日発表した北陸3県の3月の企業短期経済観測調査(短観)は、主要業種である電気機械の業況判断指数(DI)が7四半期ぶりにプラスに転じた。中国などの景気回復で、製造業DIは2009年12月の前回短観から11ポイント改善した。企業の先行き見通しは依然慎重だが、同支店は「製造業中心の着実な改善が続いている」(営業課)とみている。

電機の業況DI(「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値)はプラス15と36ポイント改善した。リーマン・ショック以降、09年3月にマイナス92まで下げたが、中国向け電子部品などの生産が回復し、一部には増産投資の動きもある。

石川サンケン(石川県志賀町)は白物家電の消費電力を制御する電子部品「インバーターIC」の受注が伸びている。サンケン電気は同ICを5割増産する計画で、3月から子会社の石川サンケンで生産ラインの増設に着手した。「中国などで省エネ型のエアコンや洗濯機が売れ、白物向け電子部品の生産はリーマン・ショック前にかなり近づいている」(同社)。

携帯電話向け高周波フィルター世界最大手の金沢村田製作所(石川県白山市)は5月までに生産能力を約10%引き上げる。「中国の携帯メーカーがインドやアフリカに輸出し、中国市場の成長を超えて部品需要が出てきた」(同社)。1台に同フィルターを2個以上搭載する「スマートフォン」の普及も追い風だ。

製造業は14業種のうち8業種でDIが改善した。電機と非鉄金属のDIがプラスに転じ、金属製品も前回のマイナス22からゼロまで回復した。

業種別DIが最も高かったのは化学。富山県の医薬品メーカーで、後発薬や新薬のOEM(相手先ブランドによる生産)の生産が伸びている。日医工は遺伝子組み換え技術を駆使したバイオ後発医薬品の研究開発棟の建設を決定。後発薬の原料メーカー、ダイトは3月、東証2部に上場した。

一方、非製造業DIはマイナス33と5ポイント改善した。エコカー減税で自動車販売店が潤った小売りや、北陸新幹線の関連工事がある建設など10業種のうち7業種のDIが改善した。もっとも、非製造業の3カ月先の見通しはマイナス34と1ポイント悪化。外需に支えられた製造業は3ポイントの改善を予想するが、非製造業への波及効果の期待は高くない。

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