2019年1月21日(月)

サカワ、黒板の生産能力倍増 岡山の工場取得

2011/7/5付
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黒板メーカーのサカワ(愛媛県東温市、坂和寿々子社長)は、黒板の生産を強化する。経営破綻した岡山市内の黒板メーカーの工場を取得。生産能力を年間10万平方メートルに倍増する。本社工場以外で黒板を製造するのは初めて。東日本大震災の被災地で拡大が見込まれる黒板の需要を取り込む。買収した工場でも今秋、成長が見込まれる電子黒板の生産を始める。

取得したのは三陽塗板製作所の工場(延べ床面積1320平方メートル)。三陽塗板製作所は2010年11月に岡山地裁に破産手続きを申請し、今年5月に手続きを終えた。

サカワは工場と付帯設備の譲渡契約を締結し、「サカワ山陽工場」の名称で今月から本格稼働した。木を切るカットソー、鉄板を切断する機械などの設備を引き継いだほか、手薄だった岡山や広島など中国地方の販路も継承する見通しだ。

山陽工場では当面、従来と同様に、黒板、学校用家具などを生産する。東日本大震災で建て替えが必要となった学校からの注文増加に対応できる体制を早期に整える。

今秋をメドに、電子黒板を生産品目に加える計画だ。電子黒板はパソコンの画面やテレビの映像を映し出す。教師と児童・生徒が映し出された画面を保存できるなどの特徴がある。

多くはタッチパネル式を採用している。プロジェクターを使って映す「ボード型」とテレビに似た外見の「テレビ型」の2種がある。小中学校は1校1台の設置が義務付けられており、国内で市場が拡大している。

サカワが販売している電子黒板の価格は数万円から。11年6月期に約2万台を販売した。

生産拡大と併せて販売体制も強化する。コクヨ子会社のコクヨファニチャー(大阪市)と提携し、今月からコクヨファニチャーがサカワの電子黒板を販売する。

第1弾の営業活動として、7~9日に東京ビッグサイト(東京・江東)で開かれる「教育ITソリューションEXPO」に両社で共同出展する。

サカワは1919年創業。黒板、木構造材などを製造・販売し、10年6月期の売上高は10億円だった。

電子黒板の国際的な有力企業であるカナダのスマートテクノロジーズ社の国内代理店として、同社のソフトウエアを組み込んだ電子黒板の販売を強化している。

震災被災地では2000棟程度のプレハブ校舎の建設が計画され、新たに建て替える必要がある校舎は数千棟とされる。電子黒板を含め黒板の需要が今後数年で高まる可能性があると判断した。

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