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阪神・マートン快進撃 通算安打、バース越えも

阪神・マートンが杉内の外角直球を右翼ポール際に運んで決勝3ランとした4月11日の巨人戦。その打球を目で追いながら、元ヤクルト打撃コーチの八重樫幸雄氏の言葉を思い浮かべた。「外国人選手が日本で成功するか否かは、外角球を逆方向に打てるかどうかなんです」

通算2000安打を達成したラミレス(現BCリーグ・群馬)を指導した当時の経験から、一発を期待される助っ人たちにとって最も難しいのが外角の対応だと教えてもらった。確かに、それを克服できずに早々と日本を去った選手が何人いたことか。だが来日5年目のマートンは、その境地より一段階上のレベルにいるように思える。

過去3度の最多安打という実績が示すように、苦手なコースがなく、広角に打てる技術がある。今季の安打方向を見ても左、中、右と満遍なく打ち分けている。開幕から快進撃を続けてきた打棒は最近こそ落ち着いてきたが、約1カ月で30打点以上は立派な成績だ。

本人は「毎試合ベストを尽くして打席に入っているから」とあまり詳しい解説はしないが、試合後にビデオを見る研究熱心な一面はラミレスに通じるところがある。新外国人の4番ゴメスがシーズンに入って急に選球眼が良くなったのも先輩役のマートンに倣ったものか。両外国人が4、5番に座る打線は相手にとって脅威だろう。

今季のマートンは外国人選手の通算安打の球団記録更新がかかる。これまではバースが6年間で積み上げた743安打が最高だ。32歳のマートンは昨季までに690安打を放っており、カウントダウンが着々と進む。不可侵にも思えた阪神の「歴代最強助っ人」のバトンが手渡されようとしている。

(渡辺岳史)

[日本経済新聞大阪夕刊関西View2014年5月2日付]

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