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ボクシング王者、井岡に望む「記憶に残る熱戦」

世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者の井岡一翔が早ければ年末にも予定されている次戦に向けて、練習を再開した。9月にKOで2度目の防衛戦を飾った24歳。次戦では3階級制覇となるフライ級王座挑戦も視野に入れている。

「4階級制覇する」と口にしてきた井岡。「打たせず打つ」理詰めのボクシングはフライ級でも力を発揮するはず。だが、どこかすっきりしない。というのも、WBAライトフライ級には井岡とは別にスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がいるためだ。

井岡のベルトは昨年末、ゴンサレスがスーパー王者に格上げされ、空位となった王座を世界5位と争って手にしたもの。同一団体の同一階級に複数の"チャンピオン"が併存するという、一般の人にはとても分かりにくい状況なのだ。

3階級制覇は日本選手では史上2人目の快挙。ただ、世界王者が各階級に1人しかいなかった時代とは異なり、今は主要4団体が世界王者を認定し、階級も細分化されている。しかも、団体によっては暫定、休養などの王者を乱造している。

階級も認定団体も増えた今、複数階級制覇も価値はあるが、どんな強敵と戦ったかは、より大きな価値を持つのではないか。関西に3人いる世界王者の中で井岡の評価が高い理由の一つはミニマム級の王者の時、別団体の王者だった八重樫東と戦って、複数団体の王座を統一したからだ。

9月の防衛戦後、井岡は「この階級にいる限り、王座のスペースは僕にしかない」と胸を張った。ならば、軽量級最強と評価されるゴンサレスとの一戦が見てみたい。ゴンサレスもフライ級に転級するという。若き王者には記録とともに、記憶に残る熱戦も期待したい。

(馬場到)

[日本経済新聞大阪夕刊関西View2013年10月25日付]

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