任天堂、営業赤字377億円 4~6月「3DS」振るわず
四半期で初

2011/7/28 18:07
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任天堂は28日、2011年4~6月期の連結営業損益が377億円の赤字(前年同期は233億円の黒字)だったと発表した。今春発売した3次元(3D)表示対応の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売が伸びを欠き、据え置き型の「Wii」など既存の主力ゲーム機も苦戦。為替の円高も収益を圧迫した。このため3DSを8月に大幅値下げし、年末商戦に向けて巻き返す。

「このような発表をしなければならなかったことに重い責任を感じている」。大阪市内で決算記者会見した岩田聡社長は厳しい表情で語った。任天堂が営業赤字を計上するのは、04年3月期に四半期別の業績開示を始めて以来初めてのことだ。

携帯型の「ニンテンドーDS」が144万台、Wiiが156万台。従来から手掛けてきた2つの主力ゲーム機の販売台数は4~6月期、ともに前年同期に比べてほぼ半減した。新型の3DSも人気ソフトの不足などで当初の好調を維持できず、71万台にとどまった。地域別では米マイクロソフトのゲーム機との競争が激化した米国の落ち込みが目立つ。

普及が進んだWiiなどの主力機種が"世代交代"の時期を迎えるなか、次世代機で新規も含めた顧客開拓がスムーズに進んでいない。スマートフォン(高機能携帯電話)などで楽しむゲームが普及し、顧客を奪われているとの指摘も根強い。

同社は海外売上高が8割を超えており、対ドルの平均為替レートが4~6月期に前年同期比で約10円円高になったことも収益を圧迫した。売上高は939億円と前年同期比で50%減少。3DSを売り込むために投じた広告宣伝費などを吸収しきれず営業赤字となった。最終損益は255億円の赤字(前年同期は252億円の赤字)だった。

同日、12年3月期通期の業績予想も下方修正した。純利益は74%減の200億円(従来予想は1100億円)となり、3期連続で減収減益となる見通しだ。業績連動型の配当政策を受け、年間配当は100円(従来予想は460円)と前期に比べて350円減らす。

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