2018年9月21日(金)

アサヒビール、跡地売却も視野に 西宮工場の閉鎖で

2010/9/29付
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 アサヒビールが西宮工場(兵庫県西宮市)を閉鎖し、生産機能を吹田工場(大阪府吹田市)に移す。工場勤務の正社員130人は周辺事業所に再配置し、非正規社員も可能な限り再就職支援をしていく考え。少子高齢化の影響などで内需型産業の工場は都市部を中心に閉鎖が増えている。跡地利用次第によっては、地元自治体の税収減や将来の雇用減にもつながりかねない。

 28日、西宮市内で記者会見した唐沢範行常務は西宮工場でのビール生産を2011年8月末で終了すると発表した。工場の敷地面積は18万5000平方メートルあり、倉庫などを除く10万2000平方メートルでの操業を打ち切る。唐沢常務は「本業であるビールの製造分野を統合していくことが成長に不可欠」と説明し、地元へ理解を求めた。

 操業を打ち切る工場敷地の土地評価額については約160億円と見込んでいる。具体的な跡地利用策は未定だが、売却も視野に入れているとした。

 同工場は1927年10月に操業開始。現在は主力商品の「スーパードライ」などを年間約2730万ケース(1ケースは大瓶20本換算分)生産。大阪や兵庫、和歌山のほか、中国地方にも出荷している。

 今回の工場閉鎖について、河野昌弘・西宮市長は「寝耳に水の話で、市の財政に影響がある」とコメント。今後必要に応じ、アサヒビールと話し合う意向を表明した。

 関西ではキリンビールが96年に尼崎工場(兵庫県尼崎市)を、サッポロビールが08年に茨木工場(大阪府茨木市)をそれぞれ閉鎖している。

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