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関西の商業施設、夏セール前線早まる 消費刺激

関西の商業施設で例年より一足早い夏物衣料品のセールが広がっている。京阪電気鉄道グループは18日、京阪モール(大阪市)など3施設で例年より1~2週間早く値下げを開始。総合スーパーや百貨店の一部でもセールの前倒しや期間拡大が目立つ。消費の回復力が乏しいなか、アパレルメーカーも早めの値下げや在庫削減に踏み切る傾向がある。

「ほかの施設より早いセールなので買いにきた」。18日の夕方、京阪の京橋駅に直結する京阪モールの婦人衣料店で買い物をした京都市のOL(33)は満足げに話す。値引き率を上乗せするタイムセールの時間帯にたまたま来店したため、値下げ前には5145円だったミニスカートを4割引きで買えたという。

施設を運営する京阪流通システムズは「前年売上高を超えるべく、初めて6月の値引きセールを企画して約半数の50ブランドが参加を決めた」と話す。

2週間前倒し

総合スーパーのイズミヤは例年より2週間早く26日に値下げセールを始める。競合するイトーヨーカ堂が18日にTシャツなどの値引きセールを始めたことや「今年は夏物商戦のヤマ場で天候が振るわず、売れ行きが厳しくなりかねない」と判断した。

夏物衣料品のセールは6月末から7月初めにかけて始まるのが慣例だったが、2008年秋の米リーマン・ショック以降は消費者の財布のひもが急速に固くなった。価格に敏感になった消費者をほかの店より先に囲い込もうと、アパレルメーカーも小売店も値下げを急いでいる。

J・フロントリテイリング傘下の大丸心斎橋店(大阪市)や京都店(京都市)では、一部ブランドが先行値下げや得意客に限った値下げを始めている。店全体の一斉値下げは例年通り7月だが、若い女性向け売り場「うふふガールズ」などで「例年より早く値下げを始めたいというアパレルの取引先が増えている」(京都店)という。

値下げに慎重なブランド品でも、チェルシージャパン(東京・千代田)が18~27日に神戸三田プレミアム・アウトレット(神戸市)やりんくうプレミアム・アウトレット(泉佐野市)で値下げや低価格均一のセールを開催。最近はメーカー側がアウトレット施設やネット通販を通じて値下げ時期を早める動きもある。

エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)傘下の阪急百貨店梅田本店(大阪市)は、7月の一斉値下げを前に様々なセールで集客している。5月26日に昨年より1週間早くカード会員向け割引セールを始め、6月9~22日は特価品を集めたセールを催している。

増収効果不透明

ただ、セールの前倒しや期間拡大が単純に増収につながるかは不透明だ。神戸市の百貨店2店舗のカードを持つ30代OLは「両方からセール案内が途切れなく届き、いつが買い時なのか分かりにくくなった」と不満を漏らす。

大阪市の「なんばパークス」や「天王寺MIO(ミオ)」は昨年6月下旬に早めたセールを、「想定ほどの効果がなかった」として今年は7月1日に戻す。

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