2019年6月26日(水)

政投銀、関西地銀と協調融資強化 小規模MBOなど発掘

2010/8/18付
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日本政策投資銀行が関西で地方銀行との協調融資を強化している。メガバンクがあまり積極的ではない数億円規模の融資から手掛けるのが特徴で、MBO(経営陣が参加する買収)支援など地銀が単独で取り組みにくい案件も発掘している。資金需要が縮小するなか、地銀の側も政投銀の金融技術や情報網を活用しようとしている。

政投銀は今月10日、池田泉州銀行と新日本理化に総額10億円の協調融資を実行した。新日本理化は医薬関連素材などの開発、製造を手掛けており、資金は金属微粒子を活用した新しい樹脂の事業化に充てる。同融資案件は、両行が1月から定期的に開いている企業情報の交換会で発掘した。

新日本理化は新樹脂の開発を、2011年度中の実用化を目指して進める。液晶ディスプレーや発光ダイオード(LED)などに活用できる可能性があり、政投銀と池田泉州銀は成長性が見込めると判断した。

17日には近畿大阪銀行と共同で、東洋紡グループから独立した元子会社のダイヤ毛糸(大阪市)に、MBO資金を融資した。総額5億円を両行で折半した。

ダイヤ毛糸は手編み糸事業では老舗だが、東洋紡が海水淡水化フィルターなど成長性の高い分野に経営資源を集中するなか、非主力事業と位置付けられていた。政投銀は今後、関西で同様の小規模MBOが増えるとみており、地銀と共同で案件を発掘する。

政投銀は5月に先端技術を持つ中堅・中小企業向け融資制度をつくっており、7月にレーザー加工機器メーカーの片岡製作所(京都市)に融資を実行している。今後は同制度を活用した地銀との協調融資にも取り組む。

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