関空、定温倉庫を増設 スイーツ専用、貨物ハブにらむ

2011/6/8付
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 関西国際空港会社が貨物機能の強化に向け、輸出入品の鮮度や品質を保つ定温倉庫の整備に力を入れている。2010年9月に開業した日本初の医薬品専用倉庫に続き、12年3月期中にも洋・和菓子や高級果物など「スイーツ」輸出専用倉庫の新設に乗り出す。付加価値の高い商品の保管能力を引き上げ、世界の貨物ハブ(拠点)空港としての役割を強化する。

 スイーツ専用倉庫は国内初で世界でも珍しい。関空会社に加え、同社と大阪府、関西経済連合会などで構成する関西国際空港全体構想促進協議会(促進協)が約1億円をかけて1期島の貨物地区内に整備する見通し。関空会社と促進協の費用負担割合については、今後詰める。

 主にケーキや生の和菓子のほか、桃など温度や湿度管理を要する生鮮食品の輸出を想定。マイナス25度の冷凍区域や冷蔵区域を設け、食品の特性に合わせて品質を管理する。生菓子など荷さばき時の振動で形崩れしやすい食品向けに制震効果のある梱包材も開発する。

 空港に持ち込まれる生鮮品は、積み替え作業などで数時間~1日程度留め置かれるため、定温倉庫による管理が必要。関空や成田空港など国内主要空港には大型の定温倉庫があり、魚介類や野菜、果物、医薬品などを一緒に取り扱ってきた。

 ただ関空の輸入品で最も金額が大きく、厳密な温度管理が必要な医薬品については製薬会社から専用庫の設置を求める声が強く、関空会社は10年9月に日本初の医薬品専用庫を設置。以降、外資系を中心に製薬会社が薬品原料や中間製品を一時保管する動きが相次ぎ、4月の関空の医薬品輸入額は477億円と前年同月に比べ20%伸びた。

 今回、関空が整備を検討しているスイーツ倉庫は、医薬品に続く高付加価値品向け専用設備の第2弾となる。

 促進協や関空会社は7月21日に、関西の中小菓子業者や果物農家などを関空島内のホテルに集め、タイの輸入業者との商談会を開催する。10月下旬には関空会社などがタイの日系百貨店で、生菓子など関西の食品を販売する物産展を開く予定。タイ向けの食品輸出拡大や、訪日観光客回復の契機としたい考えだ。

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