明治期の旧大阪府庁舎、建物の基礎部分発見

2011/7/28付
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壮麗な外観で府民から親しまれた明治時代の旧大阪府庁舎跡(大阪市西区)で建物の基礎やれんが造りの壁などが見つかり、大阪府文化財センターが27日、発表した。

1874年に完成し、西洋建築の先駆けだったが、設計図や仕様書が残っておらず、同センターは「内部構造が明らかになるのは初めて」としている。

跡地で確認されたのは、花こう岩やしっくいなどでできた建物の基礎部分や、れんがの壁の一部など。大正時代の増築部分ではれんが積みの暖炉が高さ約2メートルも残っていた。れんがには明治初期に府営の福祉施設で製造されたことを示す「阪府 授産所」の文字もあった。

現存する写真などによると、旧庁舎は正面玄関に円柱、中央のドームに大時計を配置。大阪名所となり、地名から「江之子島政府」と呼ばれたが、戦時中の空襲で一部を残して焼失したという。

府庁舎は最初、江戸時代の奉行所を利用し、その後、今回発掘された旧庁舎が建設され、現庁舎(大阪市中央区)は3代目。

京都工芸繊維大の石田潤一郎教授(近代建築史)は「当時の技術では難しかったドームの建設など、文明開化時の意気込みを感じる。建設技術の進歩を知る上でも重要」としている。

現地説明会は30日午前10時から。〔共同〕

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