橋下市長が文楽鑑賞 「時代に合わせた演出」注文 - 日本経済新聞
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橋下市長が文楽鑑賞 「時代に合わせた演出」注文

補助金凍結問題

財団法人「文楽協会」への大阪市の補助金凍結問題に絡み、橋下徹市長は26日、国立文楽劇場で「曽根崎心中」を鑑賞した。橋下市長は「守るべき古典芸能だと改めて確認した」としつつも「ファン拡大など振興には時代に合わせた演出も必要」と注文を付けた。

終演後は人間国宝の吉田簑助氏や鶴沢清治氏ら技芸員の楽屋を訪れ、十数分間会談。橋下市長は補助金には触れなかったが「(凍結解除の条件とする)公開の意見交換の要望は伝えた。あとは文楽側がどう受け止めるかです」と述べた。同協会側によると、市長は「脚本を時代に合わせて変えるなど、僕のように文楽に親しんでない人も入りやすい演出や新作はどうでしょう」と提案したという。

市長は大阪府知事時代の文楽鑑賞で「2度目は多分行かない」と発言。その後、現代芸術家の杉本博司氏演出の文楽映像を見て「もう一度古典も見る」と発言。この日は「杉本文楽の方がぐっときた」と話した。

三味線奏者の鶴沢藤蔵氏は取材に「振興が必要なのはその通りだが、古典で勝負したい」と述べた。

橋下市長は「補助金が文楽振興につながっていない」と問題視し、協会側が公開の意見交換を拒んだとして今年度の補助金凍結を表明していた。

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