2019年9月21日(土)

悪質客引き消えるか 大阪市が罰則付き禁止条例案

2014/4/26付
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キタやミナミなど大阪市の繁華街で相次ぐ悪質な客引き行為を防ごうと、市は全国でも珍しい罰則付きの条例案をまとめた。5月開会の市議会に提出し、6月施行を目指す。客引き行為を全面禁止とする区域を指定し、警察OBらが重点パトロールする仕組みだ。「一律の規制は行き過ぎ」との反発も出ているが、市は「条例制定の趣旨を理解してもらい、安心して楽しめる街づくりにつなげたい」と話している。

市が制定を目指す「客引き行為適正化条例案」によると、市内全域の公共の場所で、拒絶する人への客引き行為などを禁止。地元の要望が強い地域を防止重点地区とし、特に過熱しているエリアは、客引き・客待ち行為などを全面禁止とする禁止区域に指定する。

悪質なケースには市が指導・勧告し、命令にも従わない場合には5万円以下の過料を徴収する。罰則は条例施行から4カ月の周知期間を設け、10月からの適用を目指す。

市補正予算案には現場で指導などに当たる警察OBらの人件費など約2000万円を計上した。

ミナミなどでは店から客引きを請け負う業者が出現。通行人の進路に立ちふさがったり、つきまとったりする行為も確認され、南署には昨年1年間に2067件の苦情などが寄せられている。

独自の条例制定の動きに対しては、批判の声も出ている。大阪市北区の飲食店経営者は「お客をめぐる獲得競争の中、客引きという手段を活用するのは売り上げを伸ばすための工夫だ。(禁止区域で)一律に規制するのではなく、特に悪質な行為だけをチェックすればよいのでは」と話す。

市の担当者は「悪質な業者らに注意した人が『何を根拠に言っているのか』と逆に罵声を浴びせられ、トラブルになることも目立つ」と指摘。罰則導入については「条例の効果を高めるためにも必要」と強調している。

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