大阪・吹田市長選、維新新人が現職市長を破る

2011/4/25付
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24日投開票された統一地方選後半戦の大阪府吹田市長選で、地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹知事)の新人、井上哲也氏(54)が初当選を果たした。維新が擁立した候補が首長ポストを獲得したのは初めて。躍進した前半戦の府議選や大阪市議選の勢いを持続した形で、大阪都構想や知事が描く秋の大阪市長選と知事選のダブル選にも影響を与えそうだ。

井上氏は4選を目指した現職の阪口善雄氏(62)=民主、社民推薦=ら3人を破って初当選。投票率は前回よりも3.75ポイント高い49.71%だった。

午後10時45分ごろ、選挙事務所に現れた井上氏は花束を受け取り、知事と並んで写ったパネルを手にした。同氏は集まった支持者を前に深々と頭を下げ「ありがとうございます」とあいさつ。「市民のみなさんが『今の吹田を変えないといけない』と思ってもらった結果だ。公務員制度改革をしっかりとやっていく」と言葉に力を込めた。

井上氏は、府内の自治体の中でも高水準とされる市職員の給与削減を公約に掲げた選挙戦を振り返り「市民の反応が良かった」と強調。地域政党の首長として「地域主権をやり抜く」と市政運営への意気込みを語った。

維新は吹田市長選を秋に予定しているダブル選の「前哨戦」(幹部)と位置付けた。橋下知事も再三、応援演説に入り「吹田市役所は役人天国。市民のための市役所に変えよう」と呼びかけた。

首長選で初めて公認候補を当選させた維新は、吹田市を足がかりに都構想を支持する大阪市周辺の自治体トップらによる"首長連合"の結成を視野に入れている。

4選を目指したものの落選した現職の阪口氏は午後11時前、選挙事務所に集まった支持者の前に姿を現した。「市長選にまで維新の風の影響が出た。地方の首長が風の勢いで決まってはいけない」と話し、悔しさをにじませた。陣営幹部も「これまでで最も厳しい戦いだった」と振り返った。

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