2019年2月16日(土)

大阪市営地下鉄、23日から終電延長 期待と不満も

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2013/3/22付
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大阪市は23日、堺筋線を除く市営地下鉄8路線で終電時間を最大30分延長するダイヤ改正を行う。2015年度の実施を目指す地下鉄民営化を見据えたもので、歓送迎会シーズンを迎えた通勤客らは「もう一杯飲める」と歓迎、飲食店側もサービスに工夫を凝らす。ただ終電延長区間は限定的で、郊外の利用客からは「ニーズと合っていない」と不満も漏れている。

■商機、知恵絞る夜の街

「最後にもう一杯飲める」。谷町線で通勤する阿倍野区の男性会社員(41)はダイヤ改正を歓迎する。同線は上下線とも終電を13分延長。梅田などでの職場の送別会では私鉄やJRを利用する同僚より先に退席することも多かったといい、「周囲にも気を使わせていたので、ありがたい」と上機嫌だ。

飲食店側も商機ととらえる。四つ橋線西梅田駅の改札近くで居酒屋「大関」を営む藤原章宏さん(49)は「午前0時の閉店間際まで楽しんでもらえるよう、ラストオーダーの一杯をサービスすることも検討したい」。

約420の飲食店が加盟する北新地社交料飲協会の東司丘(としおか)興一理事長は「従業員の帰宅に余裕ができ、接客時間も長くできる。北新地活性化の起爆剤になれば」と期待する。

■回送列車を活用し実現

大阪市によると、地下鉄の終電延長は1991年以来22年ぶり。過去にも「私鉄やJRより終電時間が早い」と改善を求める指摘はあったが、保守点検時間の確保などが壁になり、進まなかった。

ところが、橋下徹市長が交通局長に任命した元京福電鉄副社長の藤本昌信氏が、民営化への第一歩として終電延長に強い意欲を見せ、議論が再燃。これまでは車庫に戻るだけだった回送列車に客を乗せて最寄り駅まで運ぶ方法で延長が実現した。延長に伴う人件費などのコスト増は、職員の勤務シフトを効率化することで解消する。

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