民主悲痛、近畿ゼロ 梅村氏「党が無視された」

2013/7/22付
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「貴重な議席を守れず申し訳ない」。大阪選挙区の民主現職の梅村聡氏(38)は、全国最多の約128万票を集めトップ当選した2007年の参院選から一転、議席が3から4に増えた中での落選となり、大阪市中央区の事務所で力なく頭を下げた。民主は近畿の選挙区の議席はゼロだった。

党名を極力伏せ、医師出身で社会保障や医療政策に通じた本人の特徴を前面に出したが、「昨年の衆院選では飛んできたやじすらなかった。今回は逆風どころか、党として無視されているようだった」と肩を落とした。

当初から苦戦が伝えられ、細野豪志幹事長ら党幹部も複数回応援に入ったが巻き返しはならず。支援者の男性は「自民党の対抗軸としての存在意義すらなくなってしまった」と吐き捨てた。

頼みの綱の労働組合中心の組織戦も難航。陣営担当者は「支援どころか連絡もつかなくなる組合もあった」と労組の"民主離れ"を打ち明けた。

党幹部のお膝元での敗戦も相次いだ。

「また一から出直してこいということだと思う」。共産党の候補者に競り負けた京都選挙区の民主新人、北神圭朗氏(46)は、2001年から民主党が守り通した議席を失い、神妙に語った。

参院選直前の東京都議選で、自公政権への批判票の受け皿として共産党が浮上。同党は京都でも根強い支持があり、危機感は強まった。期間中は前原誠司元代表ら国会議員が連日応援に入る総力戦で臨んだが、接戦の末に敗れた。自身のお膝元での敗戦に前原氏は「解党的出直しが必要だ」と厳しい表情で話した。

支援者の男性会社役員(58)は「投票を呼び掛けても、民主党だから支援できないと言われたこともあった」とこぼした。

「『民主』というだけで拒否反応があった」。三重選挙区で自民新人に競り負けた民主現職の高橋千秋氏(56)は、津市の選挙事務所で頭を下げた。その横では岡田克也前副総理が疲れ切った表情で寄り添った。

同選挙区は強固な労組票を背景に、過去5回の参院選で民主系が制した「民主王国」。だが、逆風下とあって、昨年の衆院選では全国の応援に飛んだ岡田前副総理が、選対本部長としてほぼ地元に張り付き"どぶ板選挙"を展開。それでも逆風は予想以上だった。

岡田氏は「13年間真面目に仕事をしてきた政治家を失ったのは、三重にとって非常に残念」と高橋氏をねぎらった。

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