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阪神の「4番まで快足」打線 生え抜き2人に期待
スポーツライター 浜田昭八

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2013/9/28 7:00
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故障、不振選手が多く、頻繁にオーダーを変更する今季の阪神だが、和田豊監督が昨季の就任以来、「一度組みたかった」というオーダーが9月上旬に実現した。快足選手を1番から4番に並べる打線だ。特に1、2番の上本博紀、俊介(藤川)のコンビは魅力的だった。生え抜きの2人の現状と先行きを探る。

監督理想の打線、走ってつないで勝利

「監督になったときから、一度このオーダーを組みたかった」と、和田監督が語ったのは6日の巨人戦(甲子園)だった。1番上本から俊介、西岡剛、鳥谷敬と足の速い選手を並べた。走り、つなぐ野球を仕掛けて8-4で勝ち、ご機嫌だった。

この試合で上本は2安打、1四球。俊介は2安打、2犠打。2人は西岡の先制犠飛、鳥谷の3ランなどを引き出す役割を十分に果たした。盗塁はなかったが、塁上で巨人バッテリーにプレッシャーをかけ続けたのも隠れた貢献だった。

上本は入団4年目の昨季、夏場に低迷した平野恵一(現オリックス)に代わって二塁を占めた。小技を操るだけでなく意外にパンチ力もある。レギュラー定着の夢を膨らませたが、昨季終了後に西岡が大リーグから阪神に転じ、二塁の座はあっさりと決まった。「打守走のどれをとっても向こうが上」と、じっと我慢の上本だった。

不運に追い打ちをかけるように、大ケガに見舞われた。2月26日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表との強化試合に遊撃手で出場したが、飛球を追って左翼手の伊藤隼太と激突。顔面裂傷、左足首靱帯損傷で休場に追い込まれた。

上本、1番に入れば何が何でも出塁

ツキのなさをひとしきり嘆いただろうが、表向きには淡々と現実を受け止めた。「昨年も左肘を痛め、1軍に戻ったのは7月初め。リハビリの仕方は分かっていたし、焦らなかった」という。やっと戦列に復帰したのは8月29日だった。

和田監督が温めていた「4番まで快足選手」というオーダーで1番に座ったが、小柄で小回りがきく1、2番タイプと決めつけられるのを好まない。ただ1番を任せられたら、何が何でも出塁を目指す。出塁できなかったが、ファウルで粘ったのを褒められたことがあった。それでも「出塁しないと1番として意味がない」ときっぱりと言う。

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