統一地方選の後半、吹田市で「維新の会」首長選初陣

2011/4/18付
保存
共有
印刷
その他

統一地方選の後半戦が17日告示され、大阪府の橋下徹知事率いる地域政党「大阪維新の会」が首長選に初めて参戦する大阪府吹田市長選に注目が集まっている。現職に2つの地域政党と無所属の新顔計3人が挑む構図となり、激戦が予想される。前半戦の府議選などで躍進した維新に再び風が吹くのか――。既成政党も行方を見つめている。

「維新の手から吹田市を命懸けで守る」。4選を目指す現職の阪口善雄氏(62)=民主、社民推薦=は17日朝の出発式で対抗心をあらわにした。

告示までは「3期12年の市政の実績」をアピールする場面が多かったが、この日は集まった支持者約400人を前に「不十分な情報の大阪都構想を掲げ、吹田市を特別区にして(都に)税収を半分持っていこうとしている」と批判も展開した。

10日投開票の府議選吹田市選挙区(定数4)では、維新の新人がほかの当選者の倍近い約4万1000票を獲得しトップ当選。阪口氏の陣営幹部は「維新旋風が吹き荒れている今回は、これまでで最も厳しい戦いになる」と危機感を口にする。

「役人天国の吹田市役所と戦う市長を当選させよう」。橋下知事は17日夕、維新新人で前府議の井上哲也氏(54)の応援に駆けつけた。都構想に反発する大阪市に向けてきた批判の矛先をこの日は吹田市役所に変え、応援のマイクを握った。

首長選に初めて公認候補を立てた維新は、吹田市を足がかりに都構想を支持する大阪市周辺の自治体トップらによる"首長連合"の結成をもくろむ。秋の大阪市長選と知事選を同時に実施する「ダブル選」を想定している維新の幹部は「前哨戦として負けるわけにはいかない」と強調する。

井上氏にとって吹田市長選は1999年にも立候補して阪口氏に敗れた雪辱戦になる。都構想への批判には「大阪都になっても、吹田市は今のままでいい」とかわし、職員数の削減や給与引き下げを公約に掲げている。

もう1つの地域政党「龍馬プロジェクト×(かける)吹田新選会」代表で新人の元市議の石川勝氏(42)=みんなの党推薦=は支持者約200人を前に立ち「しがらみをばっさりと断ち切ろう」と訴えた。

無所属新人で社会福祉法人理事の正森克也氏(44)=共産推薦=は「福祉を最優先する市政をつくる。市民サービスを切り捨て経済優先の街づくりを目指すほかの候補とは違う」などと主張した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]