2019年1月20日(日)

大阪・保険金詐欺、養子縁組繰り返す 借金逃れか

2010/9/16付
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大阪府高槻市の淀川堤防で遺体で見つかった宇野津由子さん(当時36)の養母ら9人が逮捕された自動車保険金詐欺事件で、詐欺グループは、養父と養母を中心に集まっていたことが15日、大阪府警への取材で分かった。メンバーが不可解な養子縁組を行い、借金を免れていた疑いがあることや、周辺で多額の保険金が動く不審な事故などが起きていたことも判明。府警は関連を慎重に調べている。

■メンバー10人超す 捜査関係者によると、グループは、津由子さんの養父(当時39)=5月に自殺=と妻の宇野ひとみ容疑者(35)を中心に形づくられていた。養父らに誘われて集まったメンバーは逮捕された9人以外にもおり、総勢10人を超えているという。

養父と宇野容疑者が出会ったのは2003年ごろ。宇野容疑者は当時、養父が通っていたスナックの従業員で、間もなく結婚し、同府池田市で新婚生活を始めた。

そのころ近所に住んでいたのが、入江誠容疑者(36)と妻の一実容疑者(44)。双方の子どもが同級生だった縁で知り合った。佐々木一幸容疑者(42)とは、宇野容疑者と同じスナックで働いていた元妻を通じて意気投合。一時、佐々木容疑者は養父の内装業を手伝っていたという。

■頻繁に名字変わる 養父を知る関係者や捜査関係者によると、養父は宇野容疑者との結婚後、仕事仲間の50代の男性の養子になった。養父は入江誠容疑者にも同じ姓の養子になるよう勧誘し、「指南料」を取っていたという。

入江容疑者は府警に対し、「借金があったから養子縁組をした」と供述。住宅ローンを除き、カード会社などから1千万円近い借金があったとみられる。また、養父にも住宅ローンなどの借金が約5千万円あったという。

ある消費者金融の関係者は「養子縁組で戸籍上の名字を変えて別人に成り済ませば、旧姓でつくった借金の返済を免れたり、新たな名前で借金を重ねることは可能」と指摘。宇野容疑者も婚姻や離婚、養子縁組を繰り返しており、頻繁に名字が変わっている。

■2度の多額保険金 捜査関係者によると、グループの周辺では、養父が保険金の受取人となる形の不審死や事故が相次いだ。津由子さんにも、計約2100万円の生命保険が3つ掛けられていた。

07年ごろ、養父が養子に入った男性が交通事故に遭い、重傷を負う事故があり、計約4千万円の保険金を養父が受け取った。08年には、養父が所有する飲食店で働いていた宇野容疑者の実母(当時52)が店舗兼住宅内の階段で転落して死亡。内装工事のため同店を訪れていた佐々木容疑者が、第一発見者として通報していた。養父は計約2300万円の保険金を受け取っていたという。

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