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岡山の千足古墳、保存のため石室装飾を搬出へ

岡山市の国史跡、千足(せんぞく)古墳(5世紀)で幾何学文様を彫刻した仕切り石「石障(せきしょう)」が劣化し、保存のために取り外しが必要なことが17日までに分かった。国史跡の古墳で石室装飾を保存のため搬出するのは奈良県明日香村のキトラ、高松塚両古墳(国特別史跡)の極彩色壁画に続く事態。岡山市教育委員会は同日、取り外し手順を決めた。

11~12月に天井石を取り外し、石障をクレーンで搬出。市教委は「補修後に石室に戻す」としているが、技術的メドは立っておらず、現地保存のあり方が問われそうだ。

石障は幅約1.6メートル、高さ約50センチ、厚さ約10センチ。砂岩製で直線と円弧を組み合わせた文様(直弧文)が刻まれ、魔よけの意味があるとされる。同古墳石障の複雑でシャープな表現は「直弧文装飾の代表例」という。

石室は長年、天井付近まで水がたまり石障は水没していたが、市教委は「保存環境は安定」として管理。一昨年、岡山大が約20年ぶりに水を抜いたところ、石障表面の文様が剥がれ落ちていた。

劣化原因は不明だが保存処置は急を要し、石室内での作業も難しいため取り外しの方針を決定。17日は、天井石の取り外し前に石室に金属製フレームを組み込んで壁を支える工程などを決めた。

千足古墳は全長約74メートルの前方後円墳。吉備地方の権力者の墓とされる造山(つくりやま)古墳(同、約350メートル)を中心とする古墳群の一つ。

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