今に伝わる経版木6万枚、日本の出版事業の原点
萬福寺・宝蔵院(京都府宇治市) 古きを歩けば(19)
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印刷するために文字・図画などを彫刻した木版のことを版木というが、その数が約6万枚ともなると、版木の森に迷い込んだような気分だ。京都府宇治市の黄檗宗萬福寺の塔頭(たっちゅう)の一つ、宝蔵院の収蔵庫(鉄筋鉄骨3階建て)には、初代住職の鉄眼(てつげん)が1681年に完成させたお経の版木「鉄眼版一切経版木」(重要文化財)や黄檗宗の典籍の版木などが保管され、いまも収蔵庫の一角でこの版木の一部を使ってお経が...
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