2018年11月19日(月)

ガールズバー、違法店続出 大阪府警が初の集中摘発

2012/3/15付
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若い女性店員がカウンター越しに酒類を提供するガールズバーで、18歳未満の少女を深夜に働かせるなどの違法行為が後を絶たない。大阪・ミナミで2月、女子高生(18)が接客中に酒を飲んだ後に死亡した問題などを受け、大阪府警は初の集中摘発で、14日までに5店の経営者ら7人を逮捕。違法店が横行する背景には人件費を抑えるため10代ばかりを雇う店側の対応もあり、夜間の巡回など監視の目を光らせる。

「従業員はみんな18歳未満の少女。人件費が安いし、こちらの言うことも聞きやすいと思った」。2月末、兵庫県警生田署に摘発された「ナイトメモリー」(神戸市中央区)。同署によると、経営者、和田純誌容疑者(27)はこう供述した。

同店はガールズバーを名乗っていたが、許可なく、女性従業員を客の隣に座らせるなどの接待をしたとされ、同署は風営法違反容疑(無許可営業)を適用したという。

同署によると、午後10時以降の深夜、少女に接客や客引きをさせていた疑いがあり、欠勤には「罰金」を科していた。

労働基準法では、18歳未満の年少者は午後10時から翌午前5時までの深夜労働が原則禁止されている。しかし、ガールズバーの一部では、18歳未満の深夜勤務が横行。飲食店営業の許可を取っていないケースもあるほか、違法な客引きや法外な料金を請求する「ぼったくり」なども目立つ。

従業員の女子高生が飲酒後に死亡したミナミの事件では、必要な介抱をしなかったとして、元経営者の阪田淳容疑者(27)が保護責任者遺棄致死容疑で今月、再逮捕された。女子高生から検出されたアルコール濃度は昏睡(こんすい)に近い状態に達していたという。

警察当局は悪質な店の横行が未成年の飲酒などにもつながっているとみて警戒を強化。府警によるガールズバーの摘発は2011年で44件、前年の約2倍に増えた。特に店が集中するミナミでの取り締まりを徹底し、南署は2~3月に5店の一斉摘発に乗り出し、7人を逮捕。うち3店が労働基準法違反容疑(年少者の深夜業)だった。

同法違反容疑で逮捕された「Bar Deal」の経営者、山根直人容疑者(24)の逮捕容疑は今月11日、14~16歳の女子中高生ら6人に深夜勤務をさせた疑い。同容疑者は容疑を否認している。

従業員の別の女子中学生が通う学校の生徒指導担当から「生徒がガールズバーで働いているようだ」という連絡が府警にあり、発覚したという。

南署幹部は「こうした店がはびこれば、街全体のイメージダウンになる。違法店の排除を進めたい」と話している。

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