2019年8月23日(金)

不動産評価額つり上げ増資の疑い ソフト販社元会長ら7人逮捕

2011/7/13付
保存
共有
印刷
その他

ゲームソフト販売会社「NESTAGE(ネステージ)」(大阪府吹田市)が旧「かんぽの宿」などの不動産鑑定評価額を不当につり上げ水増し増資していたとされる事件で、大阪府警捜査2課は13日、2期連続の債務超過を免れるために水増し増資を計画・実施した疑いが強まったとして、同社の元会長、光成英一朗容疑者(40)ら7人を金融商品取引法違反(偽計)の疑いで逮捕した。

ほかに逮捕したのは、増資を引き受けた経営コンサルタント会社「クロスビズ」(東京・中央)社長、中上広志容疑者(47)、不動産を鑑定した「共立不動産鑑定事務所」(東京・渋谷)の鑑定士、横田隆浩容疑者(36)ら。

同課によると、光成容疑者らは共謀し、経営不振で2009年2月期末に約6億9千万円の債務超過に陥ったネ社について、2期連続の債務超過を避けようと画策。共立が実勢価格の約9倍と見積もったク社所有の旧かんぽの宿など3施設を「現物出資」させ、10年2月のネ社の第三者割当増資を実施し、債務超過が解消したよう装った疑いがある。

同課は2月、ネ社やク社の本社など関係先を同容疑で家宅捜索し、調べていた。

有価証券報告書などによると、3施設は「かんぽの宿層雲峡」(北海道上川町)と「かんぽの宿米沢」(山形県米沢市)の土地・建物と「ホールサムインせとうち」(岡山県倉敷市)の建物。

3施設は06~07年に旧日本郵政公社(現日本郵政)と年金・健康保険福祉施設整理機構がそれぞれ東京都内の温泉施設運営会社に売却、10年に同社がク社に売却した。

ネ社が当時上場していたジャスダックには、2期連続の債務超過で上場廃止になるという規定がある。捜査2課は上場廃止による信用力低下を防ぐため、元会長らが共謀し、水増し増資を計画・実施したとみて調べている。

ネ社はその後も経営不振が続き、10年8月に上場廃止。同9月に民事再生手続きに入り、今年4月にはDVDレンタルなどを手掛けるゲオ(愛知県春日井市)の全額出資子会社となった。

ネ社は昨秋、3施設の改修費用をク社が支払っていないとして、買い戻すよう求めて東京地裁に提訴。ネ社は「3施設は改修を見込んで評価された」としている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。