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森浩一氏が死去 同志社大名誉教授、古代史ブームけん引

2013/8/9付
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多くの著作や講演会などを通じて古代史ブームを引っ張った考古学者で同志社大名誉教授の森浩一(もり・こういち)氏が6日午後8時54分、急性心不全のため京都市の病院で死去した。85歳だった。自宅は京都市東山区本町15の778の18。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は妻、淑子さん。

1928年、大阪市生まれ。高校教諭を経て67年に同大助教授、72年に同大教授。旧制中学のころから奈良県の橿原考古学研究所に出入りし、大学予科時代に大量の短甲(たんこう)が出土した大阪府の黒姫山古墳、大学卒業のころに、中国・魏の年号「景初三年」銘の銅鏡が出土した同府の和泉黄金塚古墳の発掘調査などに加わった。

古墳や遺跡の研究・調査などを基に、卑弥呼が魏の皇帝から下賜された鏡を「三角縁神獣鏡」とする説に疑義を投じ、大きな論争を呼んだ。宮内庁が管理している陵墓についても、同庁による被葬者の指定が必ずしも裏付けられないことを問題提起し、天皇名などではなく所在地名で呼ぶことを提唱した。

作家の司馬遼太郎氏や黒岩重吾氏らと交流、古墳や遺跡の保存活動にも取り組んだ。2012年、南方熊楠賞を受賞。著書に「巨大古墳の世紀」「記紀の考古学」など。

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