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バスケ部元顧問を在宅起訴 桜宮高2自殺、異例の公判に

大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将で2年の男子生徒(当時17)が体罰を受けた翌日に自殺した問題で、大阪地検は4日、部活の顧問だった小村基・元教諭(47)=懲戒免職=を傷害と暴行の罪で在宅起訴した。体罰を巡って教諭が公判請求されるのは異例で、元顧問の刑事責任は公開の法廷の場で判断されることになる。

起訴状によると、小村元顧問は昨年12月18日、同校体育館での練習試合で生徒がボールに積極的に飛びつかなかったことから、試合の休憩時間や終了後に男子生徒の顔などを平手で数回殴打。自殺前日の同22日の練習試合中にも、男子生徒の顔などを平手で十数回殴り、唇の粘膜下出血など全治約3週間の傷を負わせたとされる。

大阪地検は、公判請求の理由について「暴行の様子や傷害の結果、犯行に至る経緯、保護者の処罰感情などを考慮した」と説明した。

大阪市教育委員会は「厳しく受け止める。学校教育における体罰や暴力は決してあってはならないことで、防止を徹底し信頼回復に努める」とのコメントを発表した。

男子生徒の父親が1月に元顧問を告訴。大阪府警が3月、「暴行は絶対的な上下関係の下で一方的に常習、継続的に行われた」として、起訴を求める「厳重処分」の意見を付け書類送検した。

ただ、体罰の背景に「絶対的な上下関係」があったかどうかについては、捜査当局の中でも見解が分かれ、公判で争点となる可能性もある。

ある捜査幹部は「絶対的な主従関係でしつこく暴行した悪質性から厳しい処分が必要だ」と話す。別の捜査幹部は「絶対服従関係の有無は人によって意見が異なる。生徒が部活を続けていた事情などを総合的に検討しなければならない」と指摘している。

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