大阪地下鉄逆走 指導役、運転室に同乗 車掌の乗り違え気づかず
大阪市営地下鉄谷町線の大日駅(大阪府守口市)で昨年9月、始発電車が進行方向とは逆の壁に向かって約20メートル走行したミスで、安全運転を指導する担当助役(44)が運転室に同乗していたことが3日、同市交通局への取材で分かった。
この電車は、運転士と車掌の双方が進行方向を誤り、後方確認が役割の車掌が先頭に、運転士が最後尾にそれぞれ乗り込み、逆走につながったことが分かっている。
同局によると、この助役は、運転室に乗り込んた車掌がドアを閉じ、発車ベルを鳴らすところを横で見ていながら「電車が逆走するまで、車掌だとは気付かなかった」と話しているという。
助役は運転士が規定やマニュアルに従っているかどうかを抜き打ちでチェックするために乗車していた。同局は「運転に関係する者が3人もいながらミスに気づけず、申し訳ない」としている。