[FT]中国不動産大手、米住宅市場で投資拡大

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2013/5/8 14:02
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(2013年5月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

米ニューヨーク市ブルックリンのウィリアムズバーグにある2エーカーの土地には、頓挫した不動産開発プロジェクトの名残であるコンクリートの破片とさびた鉄筋しか見あたらない。しかし間もなくこの場所に、中国不動産大手、●(森の形に金が3つ)苑置業(北京市)が手掛ける216住戸のまばゆいばかりの高級コンドミニアムが建設されることになっている。

北京市内で開催された不動産物件を紹介する展示会=共同

北京市内で開催された不動産物件を紹介する展示会=共同

米国での不動産投資に積極的な中国の富裕層や、商業不動産向け融資を急増させた中国国有銀行に続いて、今度は不動産大手が米国で運試しをする番を迎えたようだ。

■中国富裕層の資産が流入

米国でいち早く株式上場した同社は早くからシカゴの投資家サム・ゼル氏らの支援を受けており、昨年9月には5420万ドルでウィリアムズバーグの建設用地を取得して話題になった。米国部門トップのジョン・リャン氏はさらに1億5000万ドルの開発費用を投じる予定だと話す。

中国の資本収支は2012年に1170億ドルの流出超となり、1998年以来の赤字を記録した。富裕層が資産を海外に移したことが主な原因だ。資金の多くは香港やシンガポールなどに向かったが、一部が米国に流入し、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの不動産価格を押し上げている。

全米不動産協会(NAR)の集計によると、米住宅不動産に対する海外からの投資では、中国本土・香港がカナダに次ぐ2番目の規模となった。11年3月~12年3月には、90億ドルを投じている。

2月には中国不動産最大手の万科企業(広東省)が米不動産大手と組んでサンフランシスコで2棟の高層コンドミニアムの建設を発表するなど、旺盛な需要を取り込む動きが活発化している。

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