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富士山、世界文化遺産に決定 「三保松原」も対象

(更新)
宇宙からみた富士山。リモート・センシング技術センター、衛星撮影の画像を公開

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【プノンペン=伊藤学】カンボジアの首都プノンペンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第37回世界遺産委員会は22日、富士山(山梨、静岡両県)を世界文化遺産に登録することを正式決定した。名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」で、国内で17件目の世界遺産となる。日本が富士山の一部として推薦した景勝地「三保松原」(静岡市)も対象となった。

富士山は日本最高峰として古くから信仰の対象になってきた。浮世絵など芸術作品の題材として多く採用され、国内だけでなく、西洋の芸術思想にも影響を与えてきた点が評価された。

ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は4月、富士山について「日本の国家的な象徴だが、その影響は日本をはるかに超えている」と評価。文化遺産への登録を勧告していた。

富士山は1990年代前半、自然遺産として登録を目指す動きがあった。だが、ごみ処理などの環境問題が障害となり、2003年の政府の検討会で候補から外れた。その後、政府は文化遺産での推薦に方針を切り替えて、12年にユネスコに推薦した。

三保松原を巡っては、イコモスは富士山から45キロ離れている点を問題視して除外を勧告していたが、日本側が最後まで理解を求めた結果、判断が覆った。

世界遺産の総数は昨年時点で962件。日本では11年登録の平泉(文化遺産・岩手県)と小笠原諸島(自然遺産・東京都)以来、17件目となる。今回の委員会では富士山を含め、全30件の新規登録が審査されている。

 ▼世界遺産 国連教育科学文化機関(ユネスコ)が世界遺産条約に基づき、人類の共有財産として保護・保全の必要があると決定した遺産。貴重な生態系などの自然遺産、歴史的遺跡や建造物などの文化遺産、両方の価値が認められる複合遺産がある。今回の審査前までの登録数は自然遺産188件、文化遺産745件、複合遺産29件で計962件。
 富士山は静岡、山梨両県にまたがる約2万ヘクタールが世界文化遺産に登録された。頂上の信仰遺跡群や登山道、富士五湖、山麓の浅間神社などの構成資産からなる。

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