ローマ法王28日退位へ 85歳、存命中は600年ぶり
3月に後継決定

2013/2/12付
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【ジュネーブ=原克彦】ローマ法王庁(バチカン)は11日、ローマ法王ベネディクト16世(85)が28日に退位する意向だと発表した。法王の声明によると、高齢により体力が衰え、職務遂行が困難になった。ローマ法王は原則として終身制で、存命中の退位は約600年ぶり。バチカンは3月末までに法王選挙会(コンクラーベ)を開き後継を決める方針だ。

法王は11日の枢機卿会議で辞意を表明。高齢による衰えについて説明する一方、「この行動の重大さはよく分かっている」と強調した。後継が決まるまで、法王の座は空席になる。

ベネディクト16世はドイツ出身で、前任の法王ヨハネ・パウロ2世の死去を受けて2005年に265代目の法王に就任。キリスト教の保守的な価値観を重視し、同性愛や人工中絶などに強く反対してきた。

在任中には各国のカトリック聖職者による児童への性的虐待が問題になったほか、法王の元執事による内部文書の流出が事件に発展。相次ぐスキャンダルによる心労が辞意表明につながったとの見方もある。

次期法王を決めるコンクラーベは法王が空席になってから15~20日に始めるしきたりがあり、バチカンによると3月末には新法王が選出される見通し。欧米メディアはナイジェリアやガーナ、カナダの枢機卿らを有力候補に挙げている。

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