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米FOMCの声明全文

【ワシントン=岩本昌子】1月29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明は次の通り。

前回12月のFOMC会合後に得た情報は、米経済活動の成長が過去数四半期で上向いてきたことを示している。労働市場に関する指標はまだら模様だが、全体をみるとさらに改善したことを示している。

失業率は依然高い水準だが、低下してきている。家計支出や民間設備投資は過去数カ月、より速い速度で改善が進んでいる。住宅市場の回復はやや減速した。政府の財政政策が経済成長を抑制しているが、抑制の程度は弱まってきている。物価上昇はFOMCの長期目標を下回る水準で進んでいる。長期インフレ期待は安定した状態を維持している。

法律で定められた使命を達成するため、FOMCは雇用の最大化と物価安定の促進に努める。FOMCは、適切な金融緩和政策によって経済成長は穏やかなペースで進み、失業率はFOMCの二大使命と整合的な水準に段階的に落ちていくと予想している。景気見通しと労働情勢に対するリスクはほぼ安定した状態に近づきつつある。

FOMCは、物価上昇率が目標の2%を下回る水準が続いていることが米経済活動に悪影響を及ぼす可能性について認識している。物価上昇は中期的には目標値に向かって戻っていくとの確証を得るために物価動向を注意深く観察している。

現在の証券購入政策を開始して以降の政府財政引き締めを考慮に入れると、米経済と労働市場は引き続き改善を示しており、幅広い分野で経済は底堅さを増している。

FOMCは雇用の最大化と雇用情勢見通しの改善に向けて、証券購入のペースをさらに縮小することを決定した。2月から、現在1カ月あたり350億ドルとしている住宅ローン担保証券の購入額を300億ドルとし、現在1カ月あたり400億ドルとしている長期米国債購入額を350億ドルとして追加購入していくと決定した。米機関債と政府保証付住宅ローン担保証券の償還した元本を政府保証付住宅ローン担保証券に再投資し、保有国債の償還金を入札で再投資する既存の政策も維持する。 米連邦準備理事会(FRB)が保有する長期証券額は依然として非常に大きく、依然として増え続けていくため、長期金利を押し下げるとともに、住宅ローン市場を支援し、幅広い金融市場の状態をより緩和状態にするのに役立つ。その結果、より強い景気回復を促進し、インフレが時間とともに確実にFOMCの使命と最も整合的な水準になるのを助けるはずだ。

FOMCは今後数カ月に入ってくる経済や金融情勢に関する情報を注視していく。物価を安定させつつ労働市場の見通しが十分に改善するまで、長期米国債及び住宅ローン担保証券の購入を継続し、必要に応じてその他の金融政策を実施していく。雇用情勢は改善し続け、物価も長期目標値に向かって上がっていくとの見通しが今後入ってくる情報で幅広く立証されるようならば、今後の会合で資産購入のペースをさらに一定の段階で縮小していく可能性が高い。

ただ、資産購入の今後の道筋はあらかじめ設定されてはいない。購入ペースの決定は、今後も引き続きFOMCによる雇用情勢、物価上昇に関する見通しや証券購入政策で起こりうる利点や損失の評価次第である。

雇用の最大化と物価の安定に向けて続いている改善状態を後押しするためには、証券購入政策が終了し、経済回復が強まった後も相当の期間は極めて緩和的な金融政策を維持するのが適当であることを、FOMCは今日再確認した。

また、少なくとも失業率が6.5%以上で1~2年先の物価上昇見通しがFOMCの長期目標とする2%を最大0.5%ポイント上回るにとどまり、長期インフレ期待が引き続きよく抑えられている限りは、現在の0.0~0.25%という異例に低い水準のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の範囲が正当化される可能性が高いとの予想を再確認した。

どれだけの期間、極めて緩和的な金融政策を維持するか決定するには、労働市場の情勢を示す他の指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融市場の発達状態を含めたその他の情報も考慮していく。これらの要因の評価に基づいて、特に物価上昇率がFOMCの長期目標値の2%を下回る水準で進むとの予測が続くようなら、失業率が6.5%を下回った後も相当の期間は現在のFF金利の誘導目標範囲を維持するのが適切である可能性が高いと引き続き予測している。

FOMCが金融引き締めを始めると決定した時は雇用の最大化と物価上昇率2%の2つの長期目標と一致するバランスのとれた方策を実施していく。決定はバーナンキ議長及びダドリー副議長を含む10人のメンバー全員の賛成による。

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