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米年末商戦、熱気の「サイバーマンデー」

ネット販売好調

【ニューヨーク=河内真帆】米国のネット通販市場で28日、年末商戦が幕を開けた。感謝祭連休明けのこの日は「サイバーマンデー」と呼ばれる恒例のネット版商戦の開始日で、オンライン小売各社は大幅な値引きや特別販促を展開。マーケティング会社コムスコアは同日の米オンライン小売りの売上高が昨年の10億3000万ドルから12億ドルに増えると推定しており、実店舗ともに順調な滑り出しを見せている。

定価1200ドルのロシアン・ベルーガ・キャビア約240グラム入り缶詰が70%引きの特別価格359ドル――。高級ブランド品の割引販売で急成長中のギルト・グループは28日正午、サイバーマンデーの目玉商品をサイトに提示、会員顧客を対象に2時間余りで完売した。

家電量販店のベスト・バイは店舗でのセールに続き、オンラインでも特別商品としてサムスン製の55インチ型薄型テレビ(定価1500ドル)をこの日に限り999ドル99セントで販売。デルは21品目について月曜限りの特別価格で販売するなど、大幅な値引きで消費者に訴える動きが目立つ。

小売店舗では商戦は24日の感謝祭の連休入りとともにスタート。感謝祭から週末にかけての客足は全米小売業協会(NRF)の推定では2億2600万人で前年の2億1200万人を上回った。今年は天候が穏やかだったうえ、開店時間を繰り上げるなどの対応が客足増につながったとみられる。

オンライン業態でも同様に前倒しの販促が今年の特色で、サイバーマンデーの前週から顧客に販促メールを出すなど、積極的な呼びかけが功を奏したとみられる。出足は好調だが、一方で年末に向けての持続力がカギとの指摘もある。

米国の年末商戦は店舗では「ブラックフライデー」と呼ばれる感謝祭翌日の金曜日に始まるのが恒例。一方、コムスコア調べでは「サイバーマンデー」の売上高は05年から10年にかけ倍増、ここ数年で着実に存在感を高めている。

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