ジョブズ氏、ザッカーバーグ氏に期待 公認伝記

2011/10/25付
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【シリコンバレー=岡田信行】5日に死去した米アップルのスティーブ・ジョブズ会長がフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を気に入り、「彼のような次の世代の人々を励ますために、残された時間の一部を使いたい」と語っていたことが24日発売の公認伝記で明らかになった。

ウォルター・アイザックソン氏が執筆したジョブズ氏公認の伝記「スティーブ・ジョブズ」はシリコンバレーの有力IT(情報技術)企業トップの人間模様なども浮き彫りにしている。

ジョブズ氏が「偉大な製品を作ることよりも、金を稼ぐことを優先する経営者」を「腐った連中」とこき下ろす一方、巨額買収の申し入れに目もくれず、フェイスブックを利用者8億人以上の企業に育てたザッカーバーグ氏に期待を寄せていたことが分かった。

伝記ではジョブズ氏が「十分に時間を過ごすことができなかった子どもたちに父親のことを知ってほしい」と考え、内容に制限を付けない伝記への取材協力を思い立ったことや、8月24日にジョブズ氏がCEOを辞任した際に病身を押して車いすに乗って本社に出向いて取締役会に出席したことも記された。

今年8月にパソコン最大手の米ヒューレット・パッカード(HP)がタブレット(多機能携帯端末)から撤退し、パソコン事業の分離・売却を検討していると発表。昼食の話題になった際には、競合の敗退を喜ぶかのような態度をとった部下をいさめ、「(HP創業者の)ビル・ヒューレット氏とデイビッド・パッカード氏は偉大な会社を築き、よい状態で残したと思ったに違いないが、崩れてしまった。悲しいことだ。アップルがそうなってほしくない」と語ったという。

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